おとり物件とは?見分け方7つのチェックポイントと騙されない対処法
「ネットで見た好条件の物件に問い合わせて来店したら、『ちょうど埋まってしまって…』と別の物件を勧められた」——これが典型的なおとり物件(おとり広告)の手口です。実際には契約できない物件を広告に載せて集客する行為で、宅建業法・景品表示法で禁止された違法行為ですが、残念ながらポータルサイトにも一定数紛れ込んでいます。この記事では、問い合わせる前に見抜くためのチェックポイントを解説します。
おとり物件の3つのパターン
- 存在しない物件 — 架空の好条件で作られた広告
- すでに成約済みの物件 — 埋まったのに意図的に掲載を続けている(更新忘れの場合もあり)
- 貸す意思のない物件 — 実在するが、案内するつもりがない
見分け方:7つのチェックポイント
1. 相場より明らかに安い
周辺の似た条件より家賃が2割以上安い場合は要注意。「駅近・築浅・広い・安い」がそろった物件は、本物ならすぐ埋まります。何週間も掲載され続けている時点で不自然です。
2. 掲載情報が古い・更新日が不明
ポータルサイトの「情報更新日」を確認。更新が数週間止まっている物件は成約済みの可能性があります。
3. 物件名・住所が伏せられている
「◯◯駅徒歩5分」だけで建物名がない広告は、現地確認や他社への照会を防ぐ意図があることも。
4. 写真が少ない・使い回しっぽい
外観写真がない、内装写真が別部屋のもの、画質やトーンがバラバラ——架空物件のサインです。
5. 問い合わせると「まず来店を」と急かす
最大のサインはこれ。物件の現況確認より先に来店日時を決めたがる、内見の可否をはっきり言わない、といった対応の会社は疑ってください。誠実な会社なら、来店前に「空いているか確認します」と現況を調べてくれます。
6. 「オンライン内見不可・現地待ち合わせ不可」と言われる
実在する空室なら、現地待ち合わせやオンライン内見を断る理由は基本的にありません。
7. 同じ物件の他社掲載と条件が食い違う
多くの物件は複数の不動産会社が掲載しています(同じ物件が複数の会社から掲載されている理由)。物件名で検索して、他社の掲載では家賃や敷礼が違う・すでに掲載終了している場合は、安い方の広告がおとりの可能性があります。
おとり物件に遭遇したときの対処法
- 「その物件が埋まっているなら結構です」とその場で切り上げる(勧められる代替物件は好条件でないことが多い)
- 悪質な場合はポータルサイトの通報窓口や、不動産公正取引協議会・都道府県の宅建業担当窓口に情報提供できる
確実な自衛策:契約前に「現況確認」してくれる会社を使う
おとり物件を100%見抜くのは困難ですが、問い合わせ段階で第三者の不動産会社に現況を確認してもらうのが最も確実です。業者間データベースで空室状況を照会できるため、広告の真偽がすぐわかります。