レインズとは?賃貸で同じ物件があちこちの不動産会社に載っている理由

公開日: 2026年8月28日|くらべーる編集部

SUUMOで気に入った部屋を見つけて、念のため物件名で検索したらまったく同じ部屋がA社にもB社にもC社にも載っていた——賃貸探しでよくある光景です。これは重複でもミスでもなく、業者間で物件情報が共有される仕組みがあるからです。その中心にあるのがレインズです。

レインズ(REINS)とは

レインズは「Real Estate Information Network System」の略で、国土交通大臣が指定した不動産流通機構が運営する、不動産会社専用の物件情報ネットワークです。全国4つの機構(東日本・中部・近畿・西日本)が運営し、宅地建物取引業の免許を持つ会社だけが利用できます。一般の消費者はログインできません。

売買では、専任媒介契約を結んだ物件をレインズに登録することが宅建業法で義務づけられています。賃貸には同じ登録義務はありませんが、それでもレインズや、いわゆる業者間流通サイトを通じて情報は広く共有されています。

ポイント 借りる側にとって重要なのは「レインズという名前」ではなく、1つの部屋の情報が業界内で共有され、複数の会社が同じ部屋を扱えるという事実のほうです。

1つの部屋が世に出るまでの流れ

  1. オーナーが管理会社に募集を依頼する
  2. 管理会社が募集図面(マイソク)を作る — 家賃、敷金礼金、AD(広告料)などを記載
  3. レインズや業者間サイトに情報が流れる — 全国の不動産会社が閲覧できる状態に
  4. 各社がSUUMO・HOME'Sなどに掲載する — 同じ部屋が複数社から掲載される
  5. 入居希望者が問い合わせ、申込み・契約に至る

ポータルサイトに載っている会社は「その部屋の持ち主」ではなく、共有された情報をもとに客付けをしている仲介会社であることが多いのです。だから同じ部屋が何社からも出てきます。

借りる側にとって何が嬉しいのか

最大のメリットは、物件を変えずに「契約する会社」だけを選べることです。家賃・敷金・礼金は貸主が決めるため、どの会社を通しても同じです。一方で仲介手数料は会社が決めるため、会社を変えれば変わります。

費用決めるのは会社を変えると
家賃・共益費貸主変わらない
敷金・礼金貸主変わらない
仲介手数料不動産会社変わる
消毒・サポート等の任意費用不動産会社変わる

同じ物件を別の会社で契約する具体的な手順はこちらの記事で詳しく解説しています。

注意点:すべての物件が「どこでも契約できる」わけではない

情報が共有されていても、次のような物件は取り扱いが制限されます。

「レインズで確認します」と言われたら

問い合わせ時に不動産会社が「レインズで確認します」「業者間で空き状況を確認します」と答えるのは、ごく普通の対応です。ここで確認されるのは主に、募集が継続中か、申込みが入っていないか、条件に変更がないかの3点です。返答が極端に遅い、確認結果を曖昧にする会社は避けたほうが無難です。

レインズとポータルサイトの違い

レインズ・業者間サイトSUUMO・HOME'S
利用者宅建業免許を持つ会社のみ誰でも
目的会社間で物件情報を流通させる入居希望者を集める
掲載内容AD(広告料)、鍵の所在、内見方法など業務情報を含む家賃・間取り・写真など
更新の速さ比較的早い各社の更新作業に依存し、遅れが出る

ポータルサイトの情報が古いまま残るのは、この更新のタイムラグが主な原因です。「サイトには載っているのに、問い合わせたら埋まっていた」の多くは、悪意ではなく更新の遅れによるものです。ただし意図的に残している例もあり、その見分け方はおとり物件の記事にまとめています。

よくある誤解

「レインズを見せてもらえば全部わかる」?

レインズの画面には業者向けの情報が含まれるため、そのまま消費者に開示されることは通常ありません。ただし「取り扱えるか」「空いているか」「条件に変更はないか」は聞けば答えてもらえます。知りたいのはその3点で十分です。

「掲載元の会社が一番安い」?

掲載元は広告費を負担している分、手数料を通常どおり請求することが多く、必ずしも最安ではありません。家賃や敷金礼金は同じなので、比べるべきは会社が決める費用だけです。

まとめ

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※ 仲介手数料は最大0円です。貸主から広告料(AD)が設定されていない物件など、一部対象外となる場合があります。金額はご契約前のお見積もりで必ず明示します。

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