賃貸の相見積もりは失礼?角が立たない取り方と、伝えるべき3つの情報

公開日: 2026年8月31日|くらべーる編集部

「同じ物件を別の不動産会社にも問い合わせるのって、失礼じゃないだろうか」。初期費用の見積もりを見て高いと感じつつ、そこで手が止まる人はとても多いです。結論から言うと、賃貸の相見積もりは失礼ではありません。この記事では、相見積もりが成立する仕組みと、角が立たない依頼の仕方、そして避けたほうがよい行動を整理します。

賃貸の相見積もりは失礼なのか?

失礼ではありません。自動車保険も引っ越し業者も、複数社を比較してから決めるのが普通です。賃貸だけが例外である理由はありません。にもかかわらず「失礼かも」という感覚が生まれるのは、物件と不動産会社がセットだと思い込んでいるからです。

実際には、ポータルサイトに載っている物件の多くはレインズという業者間のデータベースを通じて共有されており、複数の不動産会社が同じ物件を扱えます。あなたが問い合わせ先を選ぶのは、物件を横取りする行為ではなく、単に窓口を選んでいるだけです。

ポイント 比較しているのは「物件」ではなく「その物件を紹介してくれる会社の条件」です。同じ商品を、どの店で買うか選んでいるのと同じ構図です。

なぜ同じ物件で見積もりが変わるのか?

初期費用の項目には、貸主が決めるのでどこで契約しても変わらないものと、不動産会社が決めるので会社によって変わるものがあります。この区別がついていないと、比較しても意味がないと感じてしまいます。

項目決めるのは会社を変えると
敷金・礼金貸主変わらない
家賃・共益費貸主変わらない
仲介手数料不動産会社0〜1.1ヶ月で大きく変わる
室内消毒・抗菌施工不動産会社外せることがある
安心サポート等不動産会社外せることがある
火災保険不動産会社の提案自分で選べば下がる

つまり、相見積もりで差が出るのは仲介手数料と任意オプション、火災保険の3領域です。家賃10万円の物件なら、仲介手数料11万円にオプション3万円が乗り、会社を変えるだけで14万円前後の差が生まれることも珍しくありません。

角が立たない相見積もりの取り方は?

気まずさの正体は「断るのが申し訳ない」という気持ちです。であれば、最初から比較検討中だと伝えておけば、断るときの心理的負担はほとんどなくなります。後出しで比較を明かすほうが、かえって相手の心証を損ねます。

  1. 問い合わせ段階で比較中と伝える — 「他社さんにも初期費用を確認しています」の一言で十分です
  2. 見積もりは書面(PDFや画像)でもらう — 口頭の総額だけでは項目ごとの比較ができません
  3. 期限を伝える — 「今週中に決めたいです」と言えば、相手も本気の条件を最初から出しやすくなります
  4. 決めたら他社に一言連絡する — 「他社で決めました。ありがとうございました」で十分です

問い合わせ時に何を伝えればいい?

これだけ揃っていれば、内見前でも正確な見積もりが出せます。逆に、ここが曖昧だと「まずはご来店ください」と返されがちで、比較に時間がかかります。

そのまま使える文面 「こちらの物件(URL)について、初期費用のお見積もりをいただけますでしょうか。入居希望は10月上旬、単身・会社員です。他社さんにも同じ物件で確認しており、今週中に決めたいと考えております。」

やってはいけないことは何か?

整理すると、比較は問い合わせ段階まで、内見以降は1社に絞るのが最もトラブルの少ない進め方です。

実際にどれくらい差が出るのか?

項目A社の見積もりB社の見積もり
敷金・礼金・前家賃300,000円300,000円
仲介手数料110,000円0円
室内消毒16,500円0円(任意のため外した)
安心サポート16,500円0円(任意のため外した)
火災保険20,000円10,000円(自分で加入)
保証会社・鍵交換70,000円70,000円
合計533,000円380,000円

家賃10万円の物件での一例です。同じ部屋・同じ契約条件で15万円強の差が出ています。問い合わせ先を1件増やすのにかかる時間は数分ですから、時間あたりの費用対効果としてはかなり大きい部類だといえます。削れる項目の詳細は見積もりチェックリストにまとめています。

よくある質問

賃貸で相見積もりを取るのは失礼ですか?
失礼ではありません。ポータルサイトの物件の多くはレインズを通じて複数の不動産会社が扱えるため、問い合わせ先を選ぶのは物件を横取りする行為ではなく、単に窓口を選んでいるだけです。

相見積もりでどれくらい差が出ますか?
家賃10万円の物件で15万円前後の差が出ることがあります。差が生まれるのは仲介手数料・任意オプション・火災保険の3領域で、敷金や礼金は貸主が決めるためどこで契約しても変わりません。

気まずくならない伝え方はありますか?
問い合わせ段階で「他社さんにも初期費用を確認しています」と伝えておくことです。最初に比較中だと伝えておけば断るときの心理的負担はほとんどなくなります。後出しで比較を明かすほうが、かえって心証を損ねます。

相見積もりでやってはいけないことは何ですか?
同じ物件に複数社から申込みを入れること、内見だけ他社で済ませて別の会社で契約することです。比較は問い合わせ段階まで、内見以降は1社に絞るのが最もトラブルの少ない進め方です。

まとめ

相見積もりの1社目でも、2社目でもどうぞ

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